公益社団法人  日本建築家協会 九州支部 北福岡地域会

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建築展24 2022日韓合同ワークショップの課題及び敷地を発表しました

公開日 2022.07.19

本年度の講師は2021年度JIA新人賞受賞者である木村吉成氏(木村松本建築設計事務所)です。
本年度のテーマ及び課題文と発表当日の動画(YouTubeリンク)を記載致します。

2022 日韓合同学生ワークショップ

テーマ「2100年に建つ建築」

今回みなさんに設計してもらいたいのは「2100年に建つ建築」です。
計画地は小倉駅の西に位置する、紫川の川辺エリアにしました。

まず、これは「未来」に建てられる建築ではありません。
2022年の「現在」に設計され、78年後にもそこに「建ち続けている」建築です。
建ち続けるというのは「長持ちする」ということだけを意味するものではありません。
人々が愛着を持って「使い続け」られる建築です。

どんな「人」が、どのような「仕組み」で「使い続ける」のか?
徹底的に、リアリスティックに考えてください。
78年後の人口はどれくらいか?その頃の気候はどうなっているか?
そんなことも想像してみてください。

小倉駅前地区では、2050年のまちの姿を描いたビジョンが提示されています。
また、長く人々に愛されてきた旦過市場も2028年度をゴールと定めた再整備事業が始まってゆきます。
都市の姿はこの先、大きく変化を遂げてゆくことでしょう。

しかし都市というものは本来、様々な役割が集まった場所であるはずです。
そしてその役割が多種で、また相補的であればあるほど豊かであると僕は考えています。
(それは韓国も日本もきっと同じでしょう。)

皆さんが描く小さなエリアの姿が、その都市全体のイメージとなってしまう、
そんな力強い提案を期待しています。

作成 木村吉成 木村松本建築設計事務所

動画リンク先:https://youtu.be/q4Sb4opAH7o